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2019年1月4日放送のチコちゃんに叱られるでは「お雑煮の雑って何?」、「ごちそうさまって何?」という疑問について扱われました。
Contents
お雑煮の雑って何?
答えは内臓の「臓」?
お雑煮の雑って何なのか、詳しく教えてくれたのは、日本料理研究家の柳原一成先生。
柳原一成先生によると、
お雑煮の始まりは室町時代のことで、神様に豊作や一年の無事を祈るためのものとして始まったのだそうです。
お正月に神様にお供えしたお餅や農作物などを煮て食べることでご利益があると考えられていたんですね。
なぜ縁起物のお雑煮に「雑」という字が使われるようになったの?
柳原一成先生によると、
お雑煮はもともと、年の初めに温かいものを食べることにより内臓をいたわり、健康を保つという考え方から「保蔵(ほぞう)」と言われていたんだそう。
その後、いろいろな食材を煮炊きするという意味の「烹雑(ほうぞう)」という字が当てられるようになり、
さらに同じ意味の「雑煮(ぞうに)」へと変化したと言われているとのことです。
…意味の変化に伴って字も変化したということなんですね(*´艸`*)
江戸時代の参勤交代によって全国に伝わったお雑煮は、各地でそれぞれのお餅の形や味付けに形を変え、その土地土地の伝統料理となっていったそうです。
お雑煮と一言で言っても、確かに住む地方によって味も見た目も全然違いますもんね…(;’∀’)
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「ごちそうさま」って何?
答えは韋駄天(いだてん)さま?
「ごちそうさま」って何なのか、詳しく教えてくれたのは、曹洞宗宝林寺の住職の千葉公慈さん。
千葉公慈さんによると、
「ごちそうさま」とは「馳走」に「ご」と「さま」をつけた言葉で、
「馳走」とは中国からきた言葉で、
「馳」は速く、「走」は走る、つまり「速く走り回る」という意味の言葉だったのだそう。
なぜ「馳走」が食べ物と関係するようになったの?
千葉公慈さんによると、
「速く走り回る」という意味の「馳走」が食べ物と関係するようになった理由は、仏教の神様である韋駄天(いだてん)と大きく関係するそうです。
韋駄天とは…古代インドの宗教だった「バラモン教」の神様でしたが、お釈迦様によって守護神として迎えられた神様
古代インドの言い伝えでは、お釈迦様が亡くなられたとき鬼がお釈迦様の歯を奪って行ってしまいました。
困った弟子たちが、韋駄天に取り返してほしいと頼んだところ、韋駄天は一瞬で100万キロも駆け抜けるほどの足の速さであっという間に鬼に追いつき、大切なお釈迦様の歯を取り戻すことが出来たのだそう。
この伝説から、足の速い人=韋駄天と称するようになりました。
さらにこの韋駄天はその足の速さを使い、修行中の弟子や人々のためにあちこち走り回って食べ物を集めました。
この活躍により韋駄天は「食卓を守る神様」として後世まで人々に慕われるようになったんだそうです。
つまり、足が速く走り回って食べ物を集めていた韋駄天の姿から、「食べ物を集めてもてなす」という意味でも「馳走」という言葉が使われるようになり、
その後、江戸時代になるともてなすための「立派な食べ物」自体を「ご馳走」と呼ぶようになり、その後食への感謝をこめて丁寧に「ごちそうさま」という食後のあいさつへと変化していったとのことです。
1月6日からNHKで放送されることで話題の大河ドラマ「いだてん」ですが、
その韋駄天様とごちそうさまがこんな風にかかわっているなんて意外ですし、全く知りませんでした(;’∀’)
まとめ
お雑煮の雑って何?は、内臓の「臓」、ごちそうさまって何?は、韋駄天さまに由来していることが分かりました。
このお正月、まさにお雑煮を食べたという方も多いと思いますし、私もいただきましたが「雑」にはそんな意味があったんですね。
毎日食後に使っている「ごちそうさま」の意味も全然知らなかったし、まさに目からウロコって感じでした。。。
※由来に関しては諸説あるそうですのであしからず…( ´艸`)
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